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強化のフロントライン4 世界卓球2018ハルムスタッド・日本女子の評価

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〜宮﨑強化本部長に聞く日本の強化策〜
日本の最前線ではどのような強化が行われているのか。そのさまざまな方策について、日本卓球界の強化の長である宮﨑義仁強化本部長に聞く本企画。今回は、世界卓球2018ハルムスタッドにおける日本女子の戦いぶりに対する評価を掲載する。


●中国との差を縮め、他国との差を広げた日本女子

 
変幻自在の速攻プレーで全勝の伊藤


控えの早田(左)と長﨑がよく盛り立てた

 世界卓球2018ハルムスタッドでは、日本男子は残念ながらベスト8で敗れてしまいましたが、その一方、日本女子は素晴らしいプレーで3大会連続となる銀メダルを獲得しました。
 今大会の日本女子は、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(日本生命)の3人がメインで出場し、早田ひな(日本生命)と長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)が控えというオーダーでした。早田、長﨑が縁の下の力持ちに徹して出場選手をしっかり支え、そのサポートに石川、伊藤、平野の3人が全力で応えるという、チームジャパンとしての素晴らしい姿を見せてくれたと思います。

 決勝まで1点も落とさずに勝ち上がったスコアに表れていますが、今回の日本女子の強さは本物でした。特に、日本女子の強さが表れていた試合が、準決勝の韓国と北朝鮮の合同チーム・コリア戦です。
 韓国と北朝鮮といえば、世界の女子でベスト4に入ろうかという強豪国です。その両国が統一チームを結成したわけですから相当な苦戦が予想されました。しかし、結果は2番の石川が相手エースのキム・ソンイに競り合ったものの、それ以外は力の差を感じさせる内容の試合で日本がコリアを3対0のストレートで下しました。この試合からは、日本女子の力が相当上がってきているなという印象を受けました。
 
 日本女子の強みは「三者三様の卓球をする」ということです。経験豊富な石川はどんな場面でもどんな相手に対しても安定してオールラウンドに力を発揮できることが強みですし、決勝の中国戦トップで劉詩雯を下した伊藤は世界で1番バラエティに富んだ卓球をします。そして、平野は世界で1番速いのではないかという超高速卓球が持ち味です。このように、主力の3人が3人とも持ち味が全く異なる卓球をするので、対戦国からするととてもやりにくく、オーダーが組みにくいのではないでしょうか。また、挙げた3人だけでなく、早田や長﨑も力をつけていることに加え、そのほかにも人材が豊富なので、日本女子の将来は大変明るいと思います。
 今大会における日本女子のプレーは、絶対王者である中国との差を縮め、3位以下の国との差を大きく広げたことを示すものでした。近い将来、日本女子が中国を破る日が来ることを予感させる戦いぶりだったと思います。


(写真=佐藤孝弘 取材/文=猪瀬健治)

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