1. 卓球レポート Top
  2. インタビュー
  3. 選手インタビュー
  4. 世界卓球混合ダブルス銀メダル 吉村真晴インタビュー 「銀で満足せず悔しさを感じることができた収穫の多い大会でした」

世界卓球混合ダブルス銀メダル 吉村真晴インタビュー 
「銀で満足せず悔しさを感じることができた収穫の多い大会でした」


 メダル請負人。そう呼んで差し支えない働きで、大藤沙月と組んだ混合ダブルスで銀メダルに輝き、世界卓球個人戦で自身5つ目となるメダルを獲得した吉村真晴2019年ブダペスト大会以来、6年ぶりとなった世界卓球でのメダルを吉村はどのようにつかみ取り、そして、今大会の結果をどのように捉えているのか。
 吉村が世界卓球2025ドーハでの混合ダブルスと男子シングルスの戦いぶりを振り返りつつ、混合ダブルスの秘けつについても語ってくれたインタビューをお届けする。

「楽しみながら気楽にやっていこうぜ!という感じでした」

--混合ダブルスの銀メダル獲得おめでとうございます。大会から少したちましたが、今はどんなお気持ちですか?

吉村真晴(以下、吉村) ありがとうございます。いろいろな方にお祝いしていただいて、久しぶりに「しっかりメダルが取れたんだな」というのを実感しているところです。

--あらためまして、おめでとうございました。それでは、いろいろ伺っていきたいのですが、まず混合ダブルスからお聞かせください。大会前はどのような準備をされましたか?

吉村 大会前の合宿では、(パートナーの)大藤さん(大藤沙月)となかなかスケジュールが合わず、練習できたのは1回だけでした。大藤さんは女子シングルスと女子ダブルスの準備もあったし、自分も合宿の後半に左足の太ももの裏を痛めてしまい、練習ができませんでした。個人的に一人で台上のフィーリングを高める練習をしたり、混合ダブルスで想定できるパターンを多球練習で調整したりしましたが、現地に行って一緒に練習して調子を上げていこう、という感じでした。

--そうでしたか。現地入りし、初戦を迎えるにあたって二人でどんな話をされましたか?

吉村 気楽に楽しみながらやっていこうぜ!という感じでした(笑)。お互いにメダルを強く意識していたわけではなかったし、また、実際に取れるとも思っていなかったので、とにかく一戦一戦しっかり戦って、まずは3回戦の北朝鮮ペア(パリ五輪銀メダルのリ・ジョンシク/キム・クムヨン)まで勝ち上がろうと話していました。

--初戦のアイザック・クエク/ツォン・ジェン(シンガポール)戦と2回戦郭冠宏/黄怡樺(中華台北)戦は快勝でしたね。

吉村 初戦と2回戦はすごく内容が良かったですね。自分のフィーリングも良かったですし、試合への向かい方や勝ち方が良かった。シンガポールペアや中華台北ペアの強さもよく分かっていたので、どういう戦いになるか見通すのは難しかったのですが、自分たちの得意な形がつくれれば得点できると思っていて、その通りに試合を運ぶことができました。

--そして、一つの目標としていたリ・ジョンシク/キム・クムヨン戦を迎えました。

吉村 リ・ジョンシク/キム・クムヨンには去年のアジア選手権で対戦して負けていました。そのときは、女子のキム・クムヨンのボールに対して僕が下がりすぎてしまって、男子のリ・ジョンシクにパワーで押されたという明白な敗因がありました。加えて、大藤さんとはそのアジア選手権で初めてダブルスを組んだので、自分たちが落ちているときにどうすればいいか分からなかったし、お互いの連係も定かではありませんでした。
 あれから試合を重ねて自分たちの特徴や良い展開が分かってきたので、それを出すことができれば勝てるという予想はありました。

--予想通り、試合は完勝でしたね。勝因を分析していただけますか?

吉村 全体を通して僕たちのプレーは良かったですし、強かったなと思います。
 具体的には、キム・クムヨンのツブ高ラバーの変化に対して下がってしまうと、ツッツキや持ち上げるようなドライブしかできず、それをリ・ジョンシクのパワーに押されて苦しくなるので、ツッツキや持ち上げる展開をできる限り減らしました。加えて、(キム・クムヨンに変化をつけられないよう)フォア側を突くことやアップ系のサービスから長い展開にして3球目から積極的に狙っていくなどの組み立ても、すごくうまくいったと思います。

--相手はパリ五輪銀メダルの強豪ペアです。勝った後、お互いどんな声かけをしましたか?

吉村 俺たち、勝っちゃったね?強くなってきたね?みたいな感じでした(笑)。ただ、本当に試合をしながらお互いが相手のことを理解し、成長していることを感じたので楽しかったですね。

試練の北朝鮮ペア戦を乗り越え、してやったりの表情の吉村と大藤


「準々決勝での勝利は、今大会で1番うれしかった」

--1シードの林詩棟/蒯曼(中国)との準々決勝も素晴らしいプレーでした。

吉村 そうですね。メダルがかかる大舞台でしたし、聖也さん(岸川聖也/日本男子監督)の誕生日(5月21日)でもあったので気持ちは入っていました。試合前は、「こういう展開に持って行けばいい勝負ができるだろう」と思っていましたが、思った以上に現実化することができました。

--吉村選手の狙い撃ちのような両ハンドがよく決まっていた印象ですが、勝因を分析していただけますか?

吉村 鍵は林詩棟でした。彼は、オールフォアではなく、両ハンドを振るタイプで、特にバックハンドで回転を操ってミスを誘うようなプレーが多い。林詩棟がバックハンドを振った後は蒯曼が前で対応してくるんですが、そのボールに怖さはありません。なので、それを狙っていくようにしました。
 それと、サービスですね。大藤さんの巻き込みサービスは本当に変化がすごいので、相手のレシーブが崩れるタイミングが必ずあるだろうと思っていましたが、相手は最後まで大藤さんのサービスに対するレシーブを迷っていましたね。僕が3球目を普通に打てれば相手は押されてくれるので、大藤さんもピッチの速い両ハンドで続いてくれます。そういったところで、本当に良い形で自分たちが得点することが多かったし、そこが勝因だったのかなと思います。

--1シードを破ってメダルを決めました。どんな心境でしたか?

吉村 あの瞬間は、大会の中で一番うれしかったです。自分にとって久しぶりのメダルでしたし、こうやってまた世界卓球でメダルを取れるとは思っていなかったので、大藤さんには本当に感謝です。
 それと、今回はメンバーが良かったですね。いつもは若手の中に自分が混じる感じなんですけど、今回の男子チームには、賢二さん(松平賢二)や上田さん(上田仁)、森本さん(森本耕平/愛知工業大学監督)、森薗さん(森薗政崇/日本男子コーチ)、聖也さんら日本代表として一緒に戦ったり、大学で一緒にやっていた年齢の近い人たちがいてくれたので、甘えることができたというか、本当にリラックスした状態で何ごとも臨むことができました。
 これまで本当にいろいろなことがありましたが、合宿から大会を通して自分がやるべきことだけにフォーカスできたので、こうして日本代表としてメダルを取ることができて良かったと思いますし、自分が卓球している意味をあらためて感じることができました。もう少しできそうだなと思いましたし、もう少し頑張ろうと思います。

1シードの林詩棟/蒯曼を撃破。「今大会で1番うれしかった」と吉村

--吉村選手はまだ31歳です。これからも勇姿を見せてください!て、なんだか締まった感じになってしまいましたが(笑)、準決勝黄鎮廷/杜凱琹(香港)戦についてお聞かせください。

吉村 まだ途中でしたね、失礼しました(笑)。黄鎮廷/杜凱琹には1月のWTTスターコンテンダー ドーハWTTコンテンダー マスカットで連敗していましたが、3月のWTTスターコンテンダー チェンナイで勝ちました。その時に、彼らに対する戦い方のイメージができたので、準決勝は自分たちの好きなようにプレーできましたね。
 具体的には、自分が回り込まないよう意識しました。これは、対香港ペアだけではなく、大会を通して意識していたことですが、僕たちは右利き同士のペアなので、バック側に来たボールをフォアハンドで回り込んでしまうと、その後の二人の位置取りや動きが難しくなってしまうんです。そこで、バック側に来たボールに対してはバックハンドでクロス(右利きの相手のバック側)に強く打つことを意識しましたし、今大会に向けては、そこをすごく強化しました。その成果か、準決勝はクロスへのバックハンドからバック対バックの展開で香港ペアを押せたことが大きかったと思います。加えて、お互いのサービスから相手を崩せたことも勝因ですね。


「銀メダルでうれしいよりも、悔しい気持ちの方が勝っていた」

--香港ペアに完勝して銀メダル以上を決めました。決勝を前にした心境はいかがでしたか?

吉村 やばかったですね。意味が分からなかったですもん(笑)。ここまで来たら金メダルを取りたい思いはもちろん湧きましたが、決勝の王楚欽/孫穎莎(中国)は連覇中のチャンピオンなので、チャレンジャーとしてどこまでやれるか? という心境でした。ただ、彼らの試合のビデオを見ていく中で、チャンスがゼロではないですし、自分たちの良さが出せれば迫れる可能性は十分あると思っていたので、「無理。絶対に勝てない」という思いはなかったですね。

--お言葉通り、決勝も十分勝機がある内容でした。振り返っていただけますか?

吉村 前半は自分が行きすぎた部分があって、もったいなかったですね。左利きの王楚欽に対して、もうボール1個分から2個分、厳しいところを狙いすぎて凡ミスや打ちミスが出てしまいました。第1、第2ゲームのどちらかを取っていれば流れは変わっていたと思います。
 一方、大藤さんは素晴らしいパフォーマンスでした。チキータにしても、僕のよりも大藤さんのチキータを相手は嫌そうにしていましたし、彼女のポテンシャルを感じて頼もしいなと思いつつ、自分ももう12本、しっかり入れることができたらという悔しさが残ります。

--惜しくも勝利とはなりませんでしたが、決勝戦を終えた直後はどんなお気持ちでしたか?

吉村 決勝まで勝ち上がって銀メダルを取れたことはうれしいですが、でも、うれしさよりも悔しい気持ちの方が勝っていましたね。銀メダルで満足すると思っていたんですが、悔しいと感じたということは、まだ自分に課題が残っているということ。ですから、自分にとってはすごく収穫のある大会でした。
 もちろん、自分だけでなく、大藤さんにとってもそうだと思うので、二人にとって次のステップに向けての糧にしていけたらと思います。

強敵を連破しての銀メダルは、二人のキャリアに大きな彩りを添えるだろう

「混合ダブルスでは『男子の強打と変化』が大切」

--それにしても、これで吉村選手は世界卓球混合ダブルスで4度目の決勝進出です。まさに、「混合ダブルスのスペシャリスト」ですが、秘けつは何でしょうか?

吉村 いやいや。「パートナーに恵まれたから」に尽きます。

--もちろんパートナーの存在が大きいと思いますが、それ以外で思い当たるところを教えてください。

吉村 うーん、なんだろうな......。やっぱりパートナーとコミュニケーションはすごく取りますね。コミュニケーションを取るのと、混合ダブルスにおいては男子の役割がすごく大切だと思っているので、その責任を自分の中では強く持っていますね。

--男子にはどのような役割があるのでしょうか?

吉村 例えば、男子が強いボールを打てば、相手から強いボールで返されることは少ないので、次に打つ女子が楽な展開になります。ストップに対しても、安全にダブルストップするのではなく、何か変化をつけながら仕掛けることで、次の女子が楽になります。
 このように、混合ダブルスでは男子が安全につないでしまうとチャンスは少ない。強打と変化で、試合を良い意味で「壊せる」のは男子だと思いますし、それを心掛けています。

--強打と変化ですか、勉強になります。ちなみに、過去3回の決勝進出は石川佳純さんがパートナーでした。過去3回の決勝進出と今回とで、何か違いは感じましたか?

吉村 石川さんは僕にとって大先輩で、ご自身の考えもあったし、オーラもすごかったので、めっちゃ緊張した部分は正直あります(笑)。試合に臨むときも、「集中するよ!」という感じでスイッチがカチッと入るのが分かるくらいでした。当時の自分はそこまで気持ちを入れられるわけもなくて、石川さんの集中力に気後れを感じて、足を引っ張ってはいけないとびびることもありました。けれど、石川さんは本当に心強くて、勝利への気持ちの強さや勝負に対するどん欲さなど、たくさんのことを学ばせていただきました。
 一方、大藤さんは、すごく自然体です。自分も最近は「自然体でいること」を大切にしているので、すごく組みやすかったですね。また、年齢もかなり下なので、自然と責任感が芽生えて引っ張る立場に立てたので、組んでいてとても楽でした。
 それに加えて、プレーに対する考えも似ていました。僕は、迷ったときに、「びびって打たれるくらいなら攻めてミスした方がその後にプラスに作用する」という考えなんですが、大藤さんも同じでした。そういう面でもペアが組みやすかったですね。

--あらためて、この銀メダルは吉村選手にとってどんな意味合いを持ちますか?

吉村 大藤さんはこの1年で急成長して、実際には僕が引っ張ってもらった部分が大きいです。一緒にペアを組んで、決勝の舞台まで勝ち上がってメダルを取れたことは、僕自身にとってもちろんプラスですし、大藤さんにとっても大きなプラスになったんじゃないかなと思います。僕には、今の若い人たちにもっと頑張ってほしいという思いがあります。そうした意味で、自分が良い刺激を与えられた銀メダルになったと思います。
 シングルスでの金メダル獲得をはじめ、日本の目標はたくさんあります。年上の先輩として、後輩たちの尻をたたけるよう、まだまだ頑張っていきたいと思います。

吉村は、強打と変化でペアを引っ張った

--続いて、男子シングルスについてもお聞かせください。吉村選手は日本男子の初陣を飾りました。1回戦の相手は若手有望株のレジムスキー選手(ポーランド)で強敵でした。

吉村 そうですね。若手の中でも勢いのある選手だということはもちろん知っていましたし、警戒していました。ただ、初戦に向けてビデオをたくさん見て、しっかり準備して臨むことができました。
 序盤は少しふわふわした感じと緊張感がありましたが、途中から、サービスからの3球目やバックハンドで押し込むなど、準備してきたことがしっかり出せましたね。

--初戦を勝った時のお気持ちはいかがでしたか?ほっとしましたか?

吉村 日本男子の初陣として変なプレーは見せられないと思っていたから、少しほっとしましたね。相手も強かったですが、僕も足が動いていて自分らしいプレーを出すことができたので、まずは良かったという思いでしたね。
 それと、賢二さんがその日は試合がなかったのですが、「絶対に応援に行くよ!」と言ってくださってわざわざ応援に来てくれて。そうしたこともあって、自分だけでなく、チームジャパンとして戦っていることも感じました。

充実のプレーで日本男子の初陣を勝利で飾った

「ケルベリ戦は、気持ちの部分でいまひとつ整理して臨めなかった」

--続く2回戦ガルドシュ選手(オーストリア)に快勝しましたが、3回戦ケルベリ選手(スウェーデン)に敗れました。試合を振り返っていただけますか?

吉村 ケルベリ戦は、混合ダブルスで第1シードの林詩棟/蒯曼に勝ってメダルを決めた日の夜遅くに行われて、気持ちの部分でいまひとつ整理できなかった部分が正直ありました。試合が終わってから4ゲーム中、3ゲームがジュースだったんだと気づいたくらいで、気持ちがクリアじゃなかったですね。

--どこかのジュースを物にしていれば、という試合でした。

吉村 そうですね。ただ、自分の中ではケルベリに対して苦手意識がありました。特にバックハンドでのストレート(右利きの吉村のフォア側)が、僕からするとストレートに来るとは思えない振りから打たれて全然見えなくて、足が止まってしまいました。

--吉村選手もバックハンドでのストレートが得意だと思います。ケルベリ戦ではあまり使わなかったようですが、理由は何ですか?

吉村 ケルベリは、僕の中で「バックハンドよりもフォアハンドの選手」というイメージがあるので、フォア側に送るのが怖かったんですよね。それで相手のバック側にボールが集まって、相手のバック側対自分のオールみたいな展開になっていいようにやられてしまいました。もっとコートを広く使えていれば展開も変わっていたと思うので、ちょっと悔しい敗戦になってしまいましたね。

--まだ勝ち残っていた混合ダブルスへ向けて、気持ちは切り替えられましたか?

吉村 もちろんシングルスで負けて悔しい気持ちはありましたけど、もう混合ダブルスでメダルを取っていたし、そこで自分がやるべきことも明確に分かっていたので、あまり落ち込むことはありませんでした。シングルスの敗戦を引きずらず、混合ダブルスに気持ちをフォーカスすることができたと思います。

「ケルベリ戦ではもっとコートを広く使えていれば」と吉村

「ごきげんに楽しく卓球をやっていきますよ」

--シングルスの敗戦を感じさせない混合ダブルスでの吉村選手のプレーは素晴らしかったです。あらためて、世界卓球2025ドーハはどんな大会になりましたか?

吉村 本当に充実していて楽しくて、すてきな大会になりました。自分がこれまで経験して得たものを全て出し切れたんじゃないかなと思います。

--最後に、吉村選手のこれからをお聞かせください。

吉村 まずは世界ランキングを1つずつ上げることですね。試合がたくさんありますが、自分のやるべきことをやって、一戦一戦しっかり戦っていきたいと思います。世界卓球の舞台にもまた立ちたいので、次の団体戦のメンバーに入れるよう前を向いてやっていきたいですね。

--2028年のロサンゼルスオリンピックはどう捉えていますか?

吉村 もちろん、頭の片隅にはあります。ただ、あまり先を見据えても自分の中でプレッシャーになったり、追い詰め過ぎて卓球が嫌いになったりするのが怖いので、目の前の1試合1試合でやることをやって結果を出して、その先に後付けで代表があればいいと思っています。そうやって挑戦し続けることが自分らしいと思いますし、まあ、ごきげんに楽しく卓球をやっていきますよ。

--あらためまして混合ダブルスでの銀メダル獲得おめでとうございます。そして、世界卓球お疲れ様でした。これからの吉村選手のさらなるご活躍をお祈りしております。本日はありがとうございました。

吉村 ありがとうございました。(了)

「ごきげんに楽しみたい」という吉村のこれからの挑戦に注目だ

 今大会の吉村/大藤のドローの厳しさを踏まえれば、彼らの勝ち上がりを予想するのは難しかった。しかし、結果は強敵を連破して銀メダルを獲得。拙い予想は気持ちいいほどに覆された。
 大藤の力はもちろん欠かせないが、「混合ダブルスは男子の役割が重要」という吉村のプレーは目覚ましかった。舞台が大きければ大きいほど、注目を集めれば集めるほど力を発揮する吉村の本領が存分に発揮された今大会の混合ダブルスのトーナメントだった。
 男子ダブルスで金メダルを獲得した篠塚大登戸上隼輔に、日本のエース・張本智和今年の全日本を制した松島輝空ら若い力が台頭している日本男子だが、追いかける背中があることで彼らの成長はより早く大きくなる。
「若手にもっと頑張ってほしいし、彼らの尻をたたけるよう自分も頑張りたい」という吉村の日本男子の兄貴分としての、そして、日本のメダル請負人としてのさらなる挑戦に注目だ。

(取材/まとめ=卓球レポート)

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■インタビューの人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■インタビューの新着記事