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教えて!上D <ドイツ編>
第3回「ドイツでの練習環境は?」


「卓球界の賢人」こと上田仁が、その確かな実力と見識をもとに、さまざまな質問に答える人気企画「教えて!上D(ウエディー)」が3年ぶりに復活!今年の8月から日本を離れ、ドイツに拠点を移した上Dが、卓球についてはもちろんのこと、ドイツやヨーロッパ各地への転戦の日々についても伝えてくれます。
 ドイツ編の3回目は、ドイツでの練習環境について伺いました。

Q.上田選手のドイツでの練習環境を教えてください

上田選手は普段どのようなところで練習していますか。ドイツでの練習環境を教えてほしいです。(それ行けこまつ:卓球レポートスタッフ)

A.基本はケーニヒスホーフェンの練習場。月に1週間から10日ほどは、ほかのチームへ練習に行かせていただいています

 普段は、僕が所属するケーニヒスホーフェンの練習場で練習しています。練習場は最近新しくなり、トップ選手が存分に動いても十分なスペースで卓球台が4台置かれています。ドイツのブンデスリーガは歴史のあるピラミッド型の卓球リーグですが、トップの1部であっても練習の拠点を持つチームは数えるほどしかありません。その中にあって、ビッグチームとはいえない田舎のケーニヒスホーフェンのこの練習環境はすごいことだと思います。
 そこでは、板垣さん(ケーニヒスホーフェン監督の板垣孝司氏)のお子さんや近所に住むジュニアの子たちと練習することが多いです。
 また、板垣さんを頼って海外リーグでプレーする日本選手もよく来るので、彼らと練習する機会も多いですね。最近では、今年の全中チャンプ竹谷美涼選手(貝塚第二中学校)と練習しました。来年の2月には野田学園の選手が練習に来るかもしれないと聞いているので楽しみですね。


 ケーニヒスホーフェンの練習環境は充実していますが、ジュニアの子たちとの練習が主で、チームの1部の選手たちは近くに住んでいないため、彼らと練習する機会があまりありません。そのため、月に1週間から10日ほどは、ブンデスリーガ1部のほかのチームへ合宿のような形で練習に行かせていただいています。そうして、トップ選手たちと練習する機会を増やしつつ、選手や関係者などいろいろな人とのつながりを築いているところです。

 ドイツへ移住してもうすぐ5カ月がたちますが、その間、グレンツァオやザールブリュッケン、オクセンハオゼンなど名のあるチームへ練習に行かせていただきました。どのチームへ行くのにも、自宅からはバスや電車を乗り継いで4時間以上、遠いところになると7時間以上かかります。その中でも比較的近いグレンツァオへ練習に行く機会が多いので、今回はグレンツァオの練習場内の写真を下に紹介したいと思います。
 皆さんも聞き覚えのあるボルシア・デュッセルドルフは、トップ選手が最も多く集まるブンデスリーガ屈指のビッグチームですが、まだデュッセルドルフには行っていないので、機会があればぜひ練習に行かせてもらいたいと思っています。

 どのチームへ練習に行かせていただく場合も日帰りは大変なので、練習へ行くとなったら、先に述べたようにある程度まとまった期間で行くことになります。そのため、家を空けることが多くなるので、その分、有意義な時間を過ごせるよう練習に取り組んでいます。

ブンデスリーガの名門・グレンツァオの練習場


上田仁選手への質問を募集しています!X(https://twitter.com/takurepo)でハッシュタグ「#教えて上D」を付けて、上田仁選手に教えてほしいこと、聞いてみたいことをポストしてください。 技術的なことやお悩み相談でもOKです。

(写真/文=上田仁 まとめ=卓球レポート編集部)

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