現代のペンドライブ型(ペンドラ)は、裏面にラバーを貼り、シェーク攻撃型のバックハンドのように裏面打法を使うことが必須になっている。
そのオーソリティが、ダン・チウ(ドイツ)だ。強豪ドイツの中軸へと躍進を遂げたダンの正確無比なプレーは、今のペンドラが目指すスタイルの一つだ。
この特別企画では、今やペンドラにとって必須技術である裏面打法をダン・チウが解説・実演してくれる。現代版ペンドラの教科書ともいえるダン・チウの裏面打法から、レベルアップのヒントを学び取ってほしい。
第5回は、ツッツキ(下回転のボール)に対する裏面ドライブを紹介する。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています
親指と中指、人さし指がパワーと安定性を生む
ダン・チウ ツッツキに対する裏面ドライブは、ロングボールに対するときよりもパワーを要します。そして、パワーを出すために大切なのが、グリップ(ラケットの握り)です。
グリップでポイントになるのは、親指と中指、人さし指です。具体的には、親指と中指でラケットを挟むようにして支え、人さし指を少しグリップ部分から浮かせるように握ります。こうすると、瞬間的に爆発的なパワーを出しやすくなるので、ツッツキに対する裏面ドライブの球威や安定性が増します。また、親指と中指でラケットをしっかり挟むように握ると、打球後にラケットが不必要に動くのを抑えることができます。
ただし、グリップに強く力を入れたままだと手首がうまく使えず、思うようにスイングができません。打球の瞬間にのみ、グリップに力を入れることを意識してください。
説明したグリップを意識しながら、ラケットを斜め上に振り出し、ボールをこすり上げるように打ちます。
打球点は、ボールのバウンドの頂点よりも前の早いところを狙います。打球点が遅くなるほど、スイングするスペースがなくなってしまうので気を付けてください。特に、相手のツッツキのスピードが速い場合は、時間の余裕がないので早い打球点を狙うことが大切です。
ツッツキに対する裏面ドライブ
ツッツキに対する裏面ドライブは試合で使う機会が多く、攻撃の起点として欠かせない技術だ。
スイングの要領は、まず、飛んでくるツッツキの高さに目線を合わせるように両足のひざを軽く曲げて姿勢を低くし、ラケットの先を自分の方へ向けるように手首を大きくひねってバックスイングを取る。この準備から、ひねった手首を返しながらラケットを斜め上に振り出す。ダン・チウが教えてくれたグリップを意識しながら、ツッツキの下回転に負けないよう、早い打球点を狙ってボールをしっかりこすり上げよう。
上体の前傾を保ってスイングすることと、フリーハンド(左腕)を高い位置に保つことも意識して、ツッツキに対する裏面ドライブをマスターしよう。
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(取材/まとめ=卓球レポート)




