現代のペンドライブ型(ペンドラ)は、裏面にラバーを貼り、シェーク攻撃型のバックハンドのように裏面打法を使うことが必須になっている。
そのオーソリティが、ダン・チウ(ドイツ)だ。強豪ドイツの中軸へと躍進を遂げたダンの正確無比なプレーは、今のペンドラが目指すスタイルの一つだ。
この特別企画では、今やペンドラにとって必須技術である裏面打法をダン・チウが解説・実演してくれる。現代版ペンドラの教科書ともいえるダン・チウの裏面打法から、レベルアップのヒントを学び取ってほしい。
第6回は、相手のドライブに対する裏面でのブロックを紹介する。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています
多様な選手のドライブを受けて、フィーリングを磨く
ダン・チウ ブロックで重要なのは、フィーリング(感覚)です。そして、フィーリングを磨くために大切なのが、練習や試合でいろいろな相手のドライブを受けることです。
例えば、私はドイツのナショナルチームで、ボルやオフチャロフ、フランチスカら回転が強くてパワーのあるドライブを日頃から受けているので、対戦相手のドライブの回転やパワーが強くても、それほど動じることなくブロックができます。その一方、中国や日本などアジア系の選手のドライブに対しては、ブロックに苦労することがあります。アジア系の選手のドライブは、ヨーロッパ系の選手に比べると回転量が少ない半面、打球タイミングが早い傾向があり、私は普段、アジア系の選手と練習や試合をする機会が少ないので、彼らのドライブに慣れていないからです。
分かりやすい例をもう一つ挙げると、ボルが選手時代、彼と初めて対戦する選手が、ボルの猛烈に回転のかかったドライブをブロックするのは至難の業でした。ほとんどの場合、回転量を抑えられずにオーバーミスしていました。普段、ボルのように強い回転のドライブを受ける機会がないことが、その大きな理由です。
挙げた例のように、うまくブロックできるかどうかは、そのドライブの質に慣れているかどうかが大きく関係してきます。したがって、安定したブロックを身に付けるためには、できるだけ多くの選手のドライブを受けることをお勧めします。回転量やスピード、ラバーなどが異なる多様なドライブを受ければ受けるほど、ブロックのフィーリングは磨かれるでしょう。
裏面でドライブをブロックする技術的なポイントとしては、まず、上体の前傾を保つことです。相手のドライブを怖がって上体が起きてしまうと、ブロックを思うようにコントロールできません。ドライブを恐れず、前傾姿勢を保ってドライブを待ち構えてください。
前傾姿勢を保ちながら、ラケットの打球面を軽くかぶせて準備します。このとき、ドライブの回転を抑えなくてはと思いすぎて打球面をかぶせすぎてしまうと、打ち損じてネットミスする可能性が高くなるので注意してください。
打球面のかぶせすぎに注意して準備したら、ラケットを小さく前に振り出して打球します。フォロースルー(打球後のラケットの動き)で打球面をさらにかぶせるようにスイングすると、ドライブの回転量を抑えやすいでしょう。
ドライブに対する裏面ブロック
試合で勝つためには攻撃で主導権を握ることが大切だが、相手に攻め込まれ、守らなければならない場面は必ずある。守勢に回ったときに簡単に失点しないよう、ブロックを磨くことは必須だ。
ダン・チウが教えてくれたように、ブロックを安定させるためには、相手のドライブを怖がらないことが大前提になる。腕や体からできる限り余計な力を抜き、前傾姿勢でドライブを待ち構えよう。
打球点は、ボールのバウンドが頂点に達するよりも前の早いところを狙うと、ドライブの球威に押されにくくなる。
打球するときは、ボールを強くはじいたり、こすったりするとブロックが安定しない。ラケットを小さく前に振り出しながら、ボールの正面より少し上を軽く押さえるイメージで打球することを心掛けよう。
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(取材/まとめ=卓球レポート)




