日本一に輝いたチームや選手の練習にスポットを当てる「日本一の練習」に、2026年全日本卓球選手権大会で史上初となる4冠(ジュニア女子、女子シングルス、混合ダブルス、女子ダブルス優勝)を獲得した張本美和(木下グループ)が登場!
17歳という若さで4冠を獲得した張本が、その偉業を支えた練習を紹介し、狙いやポイントを解説してくれた。
練習なくして、勝利なし。前人未到の記録の後ろ盾となった練習から、強くなるためのヒントを手に入れよう。
※本文の技術解説は右利きプレーヤーをモデルにしています。
練習内容
フォアハンドでカウンタードライブする多球練習
フォア側半面に送球されるドライブ(前進回転のボール)に対して、全面にフォアハンドでカウンタードライブするパターンを繰り返す
練習の狙いとポイント
カウンタードライブの感覚をブラッシュアップ
安定性を重視し、ボールをこすって相手のドライブを抑える
今回紹介するのは、こちらのフォア側半面に送球されるドライブに対して、全てフォアハンドで全面にカウンタードライブする多球練習です。女子はバック対バックのラリーが多いのですが、ストップが長くなってしまった場合やツッツキした後などに、相手がこちらのフォア側にドライブで攻撃してくることも多くあります。そのときに、しっかり攻め返すことができるよう、カウンタードライブの感覚をつかむことを目的に、この多球練習を行っています。
この多球練習では、「決めよう!」と思いすぎずにカウンタードライブすることを心掛けています。カウンタードライブを使うということは、相手に攻められている状況なので、それに対して決めようと意識しすぎると、打球を安定させることが難しくなります。そのため、相手に連続で攻められないように、なおかつ、次に自分がプレーしやすいようなカウンタードライブを打つことを意識しています。
カウンタードライブは、相手のドライブの回転量に応じた調整が必要なので、この多球練習では、その感覚をつかむことに重きを置いています。カウンタードライブの感覚を言葉で表現するのは難しいのですが、私は自分からボールをこするように打って、相手のドライブの回転を抑えるイメージで打つことが多いです。
また、カウンタードライブは、遅すぎず早すぎずピンポイントな打球点を捉えないとオーバーミスしてしまいます。そして、ベストな打球点は飛んでくるドライブの長さや速さによって異なるので、この多球練習で常にベスト打球点でカウンタードライブできるよう、リズムやタイミングを磨いています。
この多球練習は、特に球数や時間は決めていません。先に述べたように、感覚をつかむことが目的なので、良い感覚がつかめたと思えばすぐに終えますし、反対に、良いか感覚がなかなかつかめないときは練習時間が長くなります。
紹介したパターンに限らず、多球練習は、ボールがどんどん送られてきて、きつい練習です。そのため、多球練習を練習の前半に行ってしまうと疲れてしまうので、練習の中盤から後半に取り入れるようにしています。
フォアハンドでカウンタードライブ
次回は、最終回。台上からの展開を強化するために張本が行っている多球練習を紹介します。お楽しみに!
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(取材/まとめ=卓球レポート)




