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水谷隼に聞く 21 フットワークが優れている選手

 水谷隼のプレーといえば、フットワークを生かしたプレーが魅力のひとつだ。水谷は以前、フットワークについての考え方をこう語っていた。

「ラリーの主導権を握るためには『いかにベストな体勢で打球できるか』が重要です。体のバランスを保った十分な体勢でスイングできれば、威力と安定性のあるボールが打ちやすくなります。
 そして、ベストな体勢で打球するために必要なのが、最適な打球位置まで動くことであり、それを可能にするのが「フットワーク」です。素早くスムーズに動けるフットワークがあれば、ベストな体勢で打球する機会が多くなります。その結果、ラリーを優位に進めることができるでしょう。一方、フットワークが遅いと体のバランスが崩れた状態で打球することが多くなり、効果的なプレーはできないと思います。
 フットワークは、スイングやラケット操作などの技術面と同じかそれ以上に重要であり、ラリー戦を持ち味とする僕のスタイルにとって「生命線」といえる重要なものです。
 スムーズにフットワークするために僕が心掛けているポイントは『腰の位置を低く保って動く』ことです。そうすると、動くときの体の上下動が抑えられるので、足をスムーズに運びやすくなります。また、腰を低く保つと『目線がボールに近づき、目測が正確になる』『力強くスイングできる』などのメリットがあります。そのため、打球の威力と安定性が増すと感じています。
 一方、腰の位置が高い状態でフットワークしようとすると、動くときに体が上下に激しく動いてしまい、スムーズに足を運ぶことができません。また、打球の威力や安定性も望めないでしょう。
 もっとスムーズにフットワークしたいと考えている選手は、フットワークするときに腰を低く保つことを意識してみるとよいと思います」

 さて、その水谷が、今まで対戦した選手の中で1番フットワークが優れている選手として挙げたのは、柳承敏(ユ スンミン/韓国)だった。
 柳承敏は日本式ペンホルダー(片面のみ使用)のドライブ型。フットワークを駆使した豪快なフォアハンドドライブが特徴で、2004年アテネ五輪で男子シングルス金メダルを獲得した。
 連続写真は、2004年アテネ五輪男子シングルス準決勝での柳承敏(写真手前)のプレー。フォア側に大きく飛びついて打球する時のダイナミックなフットワーク、そこから体勢を崩さずに踏ん張り、右足前の半身の体勢をつくってバックスマッシュを放っている身のこなしが、実にあざやかだ。



取材=猪瀬健治 文=川合綾子
※文中敬称略

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