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世界卓球2026ロンドン 
大会12日目(5月9日) 女子団体、準決勝ドイツ戦に勝利した日本チームのコメント

 世界卓球2026ロンドンが、イギリスのカッパー・ボックス・アリーナとOVO・アリーナ・ウェンブリーで4月28日〜5月10日にかけて開催される。
 4月28日〜5月3日にかけて行われた予選リーグのステージ1Aステージ1Bが終了し、ステージ2の決勝トーナメントに進む32チームが決定。5月4日から決勝トーナメントがスタートした。
 大会12日目の5月9日は、女子団体準決勝が行われ、日本がドイツを3対0で破り、6大会連続で決勝進出を決めた。ここでは試合後の日本チームのコメントを紹介する。
【詳しい試合方式や組み合わせは、男子団体の見どころ女子団体の見どころをチェック】
※写真は左から張本美和、早田ひな、橋本帆乃香。準々決勝後のミックスゾーンにて。

中澤鋭日本女子NT監督
「今回は中国に勝ち切りたい」

--銀メダル以上が決まりましたが、今日の試合はいかがでしたか?
 正直、頭の中はもう明日の中国戦をどういうオーダーにするかでいっぱいです。今日の試合は勝ったけど、内容は皆さんもご覧になった通り相当苦しかったです。
 事前合宿の中で何度もシミュレーション練習でハン・イン選手やヴィンター選手の対策をしてきましたが、いくら対策をしていても実際の本番とは差があります。特に、この世界選手権の舞台で美和と早田は逆転することができましたが、内容的には負けてもおかしくはない試合でした。
 ただ、美和の卓球の特徴として、戦い方を間違えている時に臨機応変に調整する力が抜群に高いので、そこが勝ち切れた要因だと思います。
 早田もヴィンター選手に0対2という厳しい状況から、やはり日本人の良さというか、魂を持って強い精神力で最後まで諦めないという姿勢を見せてくれたのが勝てた要因じゃないかなと思います。
 最後、2対0リードしてから3番の橋本の試合は、若干出足は良くなかったけど、徐々に自分のリズムにして良いプレーができていたので、そこが良かったと思います。

--張本選手の試合は、タイムアウト(第2ゲーム3-5)の後から流れが変わりましたが、どのようなアドバイスをしましたか?
 タイムアウトの時、実際には1ゲーム目が終わった時にもっと打っていくように伝えました。ちょっと高いボールや短いボールは回転が残っているので何回もミスをしていました。そこで、打つべき時には打つことを徹底させました。やはり1ゲーム目から慎重になりすぎて、ツッツキばかりで相手のやり放題になっていました。
 相手が攻撃してきたり、ツッツキの変化をどんどん入れてきたりした時に美和は仕掛けることができなくなっていました。そういう苦しい局面になった時には自分から攻撃する回数を増やさないといけない。特に、フォアハンドはミスをしてもいいから打つように徹底させました。それを美和は見事にやり切ってくれました。

--早田選手も0対2で非常に苦しかったですけど、バックハンドでうまく打開していったように見えました。
(早田の)取られたゲームでは、とにかくサービスからのパターンができていませんでしたね。サービスを短くしたり、たまに長くしたりして、狙いにいくところでも早田はちょっと気にしすぎたり(アンチラバーのボールに)慣れていない部分もあって台から少し下がってしまった。まず、ハーフロングとか短く来るボールはどうせナックルになるのだからそこを狙わないといけなかった。長く来るボールについては、そんなに質が高くないので対応できていましたが、どちらかというと前でつなぎのプレーというところをしっかりしないといけなかった。そういうところを少しずつ変えていきました。
 サービスも最初はフォア前からの展開で結構苦しかったので、今度は、台の真ん中に立ってバック前に巻きこみサービスに変えて効果が出ました。そこを最後まで徹底することができたのが良かったかなと思います。

--4ゲーム目のタイムアウト(8-7)では何を伝えましたか?
 相手の短めのボールに対して、絶対に前でつなげていくように伝えました。ミスをしても絶対に台から下がらないということを早田も徹底することができていました。

--ドイツの3番がカウフマンではなくてミッテルハムが出てきたオーダーに関しては予測できましたか?
 予測はしていませんでしたね。予測はしていませんが、カウフマンやミッテルハムは橋本にはどちらというと相性が良い選手なので、3番で誰が来てもこちらが有利だとは思っていました。なので、そこはあまり気にしていませんでした。

--まだ相手が決まっていませんが、おそらく中国との決勝になる可能性が高いと思いますが、どういう調整をして臨みますか?
 今まで日本チームは何回も中国と接戦になっているので、勝ちたい気持ちは当然強いです。そして、今回の内容が勝っても負けても2028年のオリンピックに向けて、いいつなぎになれるように頑張っていきたいです。

--今までの中国の戦いぶりを見て、どのように感じていますか?
 やはり、技術の精度が高く、戦術の幅も広いので分厚い壁です。そこをどうやって日本選手の特徴を出して活路を見出せるか。そして大事なところで勝ち切ることができるか。今まで接戦にはなっても、勝ち切ることができていなかったので、今回は勝ち切りたいと思います。

張本美和
「『もう今日負けるかも』と思った」

--銀メダル以上おめでとうございます!決勝進出を決めた今の心境は?
 まずはとても嬉しいですし、1番ですごくいい雰囲気ではなかったかもしれないんですけど、勝って2番につなげられたのは良かったですし、個人的に試合に関しては、出だしが良くなかったですし、1ゲームの中で調整が遅かったというところは反省点です。明日の相手はカットマンの選手はいないんですが、準備はたくさんしなければいけないという課題が残った感じです。

--ハン・イン選手にリードを許してしまいましたが、どのように立て直しましたか?
 カットマンの選手ですが攻撃が多かったので、そこで頭の切り替えがうまくいきませんでした。攻められる準備はしていましたが、予想以上に攻撃が多かったので、そこの準備が足りなかったなと思いました。攻められた時になかなかブロックが1本も入らなかったので、1ゲーム目はズルズルいってしまったんですけど、2ゲーム目はなるべく攻めるように、相手に攻められた時はもうちょっと入れられるようにという気持ちで2ゲーム目に入って、正直、ゲームポイントを取られたときは「もう今日負けるかも」と思いました。10-10に追いついてそのゲームを取ってからはすごく自信になりました。

--決勝に向けて一言お願いします。
 2年前決勝で経験した悔しい思いがあるので、こうやってリベンジできる決勝の舞台にまた来れたので、本当にみんなが持っている全てをしっかり出して決められるように金メダル目指して頑張りたいです。

早田ひな
「狙い方を一気に変えていけたからこそ勝てた」

--決勝進出を決めた今の心境は?
 そうですね、今日は苦しい試合になると想定はしていましたが、しっかり苦しい試合だったなと。自分自身もそうですし、1番の張本選手も苦しめられました。
やっぱりあれが0対2スタートで3番の橋本選手に回してしまう可能性もあった中で、しっかり2人で踏ん張って2対0で回すことができた。橋本選手に関しては本当に自分らしいプレーをしてくれて、最後しっかり締めてくれました。その中でも特に私は相手のエースに当てにいくオーダーだったので、相当の勢いがあってどうしようって感じにもなりましたし、その中で冷静に自分が今できることだったり、ここから何を変えていけばいいのかを常に対応しながら試合を進めていけたことはよかったです。3ゲーム目と5ゲーム目は自分の中で型にハマって良い感じだったんですけど、4ゲーム目はネットとかアンラッキーもありつつだったので、勝負がどう転ぶか分からないなと思いつつ、しっかり最後まで自分らしく戦い抜くことができたことは良かったです。

--第3ゲーム以降は下がらずに前でプレーするように意識したと監督も言っていましたが、どのように変えていきましたか?
 1ゲーム目はサービスが偏り過ぎちゃったかなと思ったんですけど、レシーブの部分ではいろんなことをやって、その結果、逆に自分が振られて待てない状態になってしまった。それである程度レシーブとサービスを固めて、そこから相手が動いてきた時にはここを待つ、その逆に打たれた時は諦めるという感じで結構山を張って勝負を仕掛けにいきました。その中でもギリギリ取って、ここを乗り越えられてよかったというところはありました。そういった形で0対2になっても常に自分ができることを探し続けたというところ、本当にあの勢いを抑えられたことが一番の正解だったと思います。それが今日に関しては、最後、自分のペースに持っていけたんじゃないかなと思います。

--ヴィンター選手は今の年齢になって、大きく戦型を変えて急成長していると思います。早田選手も変えたいという気持ちを持ってプレーしていると思います。彼女のような選手と対峙してみて、何か自分の中で変わったこととか感じたことはありますか?
 ヴィンター選手は、もちろん前も強かったですけど、より脅威的になってドイツのエースとして出場してきて、試合終わった時に握手した時に、やっぱりその試合をできた嬉しさというか、そういうのも彼女からすごく感じられたので、本当に今は卓球が楽しいんだろうなと思います。私も引退を終えるまでそういった気持ちでやっていきたいと思っていますし、大舞台ならではの緊張感を楽しむところだったり、WTTはWTTでいろんなところでいろんな楽しみ方があると思うので、好きなまま卓球を終わりたいなと思っています。

--今日も楽しく試合はできましたか?
 途中からは楽しかったですけど、最初はやられすぎてあまりにも強かったですね。ヴィンター選手があのは戦型になってから大舞台での対戦がなかったので、どう転ぶか分からなくて。そこで自分も今後は最初から一気にギアを上げていかなきゃいけないなと思いました。

--ヴィンター選手がアンチになってから、WTTでは1回だけ対戦していますが、今回は準備をしてきたと思います。対策で効いた部分はどこでしたか? 
 そうですね、前回対戦した時はどちらかというと台が結構滑る台だったので、あそこまでフォアをミスするというか、打ちにくいなって迷うところはあまりなかったんです。だけど、今回その調整が結構難しくて、そこが0対2になった原因でもあるのかなと思います。
 でも、そこから待ち方だったりサービスだったりとか、狙い方を結構一気に変えていけたので、そういったところで前と同じところは頭に入れつつ、今日の試合で変えられたからこそ勝ったんじゃないかなと思います。

--中澤監督がおっしゃっていましたが、サービスを巻き込みに変えるなど戦術転換が効果的でしたか?
 そうですね。あとは相手の待ち方。それこそ基本の彼女の得意なところはやっぱりフォアドライブなので、そこから逃げるときと真っ向勝負するときと、それは相手との駆け引きなので、そういった卓球の面白さっていうのが出た試合ではあったかなと思います。

--途中からバックハンドがクロスにうまく入っていましたが、感覚的にはやってみてどうでしたか?
 そうですね。乱打の時からもうパワーがすごいなって思っていたので、でも、やっぱりパワーがあって打ちにくるからこそ、ずれる部分はやっぱりあると思う。最初は全然ブロックだったり伸ばしていくのが合わなかったんですけど、その位置も含めて、その前のサービス・レシーブの待ちが良くなったからこそ、ラリーが良くなったと思ういます。一概にラリーだけが良くなったっていうより、サービス・レシーブで自分の頭がすっきりしたからこそ、いつもの自分の感覚を取り戻したという感じだと思います。

--決勝に向けて一言お願いします。
 そうですね、今日みたいに自分の思い通りに行かなかったりとか、そういった中でやっぱりより早いタイミングで、いろんな展開を変えていかないと。やっぱり決勝っていう大舞台でそこに勝ち上がってくる選手ってのは相当な実力を持ってると思うので、もちろんどちらのチームが上がってくるかわからないですけど、前回大会の悔しい思い出の分を、熱くなりすぎないように落ち着いてぶつけにいきたいなと思っています。

橋本帆乃香
「全員で力を合わせて120%のプレーを出したい」

--決勝進出を決めた今の心境は?
 今日の試合は苦しい試合だったと思いますが、(張本と早田が)そこを勝ち切ってくれたので、私は自分がやるべきことをやるだけだったので、何もプレッシャーがなく試合をすることができたので、本当に2人には感謝しています。

--決勝に向けて一言お願いします。
 私は2年前出場していなくて初めてなので、本当に悔しさとかそういうものはあまりわからないですけど、ここまで来たからには全員で力を合わせて、120パーセントのプレーを出して明日の試合ができたらいいなと思っています。

卓レポXでは世界卓球2026ロンドンの速報を現地からお届けします。お楽しみに!

(まとめ=卓球レポート)

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