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開幕直前! 世界卓球2026ロンドン 
男子団体の見どころガイド

 
 世界卓球2026ロンドンが、イギリスのカッパー・ボックス・アリーナとOVO・アリーナ・ウェンブリーで428510日にかけて開催される。今大会は、世界卓球が開催されて100周年にあたり、その節目の大会を卓球発祥の地とされるイギリスで行う。従来の世界卓球に比べると、参加チームが増えて大会期間も長くなり、試合方式も大きくリニューアルされたため、多くのトピックスを生む大会になりそうだ。
 ここでは、開幕に先駆けて、試合方式と日程、男子団体の見どころを紹介しよう。
※写真は世界卓球2024釜山から


【試合方式】
世界チームランキング上位チームと下位チームの2つに分かれて予選リーグを行い
決勝トーナメントのシードと進出チームを決定

【大会日程】
■4月28日〜5月1日:ステージ1Bのリーグ戦とプレーオフ
■5月2日〜3日:ステージ1Aのリーグ戦
■5月4日〜10日:ステージ2(決勝トーナメント)

 従来の世界卓球は、まず予選リーグが行われ、そこで上位のチームが決勝トーナメントに進み、優勝を争う方式だった。しかし、今大会では上図のように、ステージ1Aとステージ1Bに分かれてそれぞれグループリーグを行い、その結果によってステージ2(決勝トーナメント)のシードや進出チームを決める方式で行われる。
 上位グループリーグの位置づけになるステージ1Aは、世界チームランキング1位から7位までのチームに開催国のイギリスを加えた8チームで構成され、2つのグループに4チームずつ振り分けられてグループリーグを戦う。この8チームはすでにステージ2に進むことが決まっているが、グループリーグの成績によってステージ2のシードが決まるため、気の抜けない戦いが続く。
 一方、下位グループリーグの位置づけになるステージ1Bには56チームが出場し、14のグループにそれぞれ4チームずつ振り分けられ、結果や勝率、プレーオフによって24チームがステージ2へ進む。
 こうして、ステージ1A8チームとステージ1Bを勝ち上がった24チームの計32チームが、決勝トーナメントのステージ2で優勝を争う。
 大会日程は、428日〜51日にかけてステージ1Bのリーグ戦とプレーオフ、52日〜3日にかけてステージ1Aのリーグ戦を行ってステージ2の進出チームとシードを決めた後、53日〜10日にかけてステージ2が行われ、優勝が決定する。


優勝争いの軸は12連覇を目指す中国だが、不安要素を払拭できるか
 今回の世界卓球は、前回釜山大会の32チームから倍の64チームが参加して行われるが、優勝争いとなると、ステージ1A8チームに絞られるだろう。
 優勝候補の筆頭はもちろん、11連覇中の中国だ。世界王者の王楚欽、中国の次期エース候補・林詩棟のツインエースに、周啓豪、向鵬、梁靖崑が脇を固める陣容は金メダルに最も近い。とはいえ、長く中国を支えた馬龍が引退し、大黒柱の樊振東が参加を辞退したことで、ビッグマッチの団体戦経験者が王楚欽しかいないというのは中国にとって小さくない不安材料だろう。右肩の故障を理由に4月のワールドカップを欠場した林詩棟の状態も懸念される。そうした不安要素に加え、近年の男子卓球界は、中国とそれを追うチームとの差が確実に縮まってきている。
 正念場ともいえる今大会で、中国が強豪チームたちの挑戦をどうはねのけ、連覇をつなぐのか注目だ。

松島の台頭により、厚みと幅が増した日本。1969年以来の金メダルに現実味
 中国を脅かす筆頭として、日本を推したい。
 近年の日本は張本智和が絶対的なエースとしてチームを引っ張ってきたが、「今、松島が世界で1番勢いがある」と岸川聖也日本男子監督が太鼓判を押すように、松島輝空が張本と並び立つほど力をつけてきた。世界の誰に対しても互角以上に渡り合う張本と松島に加え、世界卓球男子ダブルス王者戸上隼輔篠塚大登、強打の宇田幸矢という、日本チーム史上初めて全日本チャンピオン経験者4名がそろう布陣は層が厚く、どのチームにとっても脅威だろう。
 公開練習の取材で張本は、松島の力を認めつつ、岸川監督がいらぬ気遣いをしないで済むよう「『松島をエース使いして全然構いません』と伝えました」と話したが、これまでは勝負どころで常に張本が1番手のエース(4番で相手エースと対戦するポジション)を担ってきた。しかし、松島の台頭によって、張本が2番手(5番を務めるポジション)に下がることもできるため、相手チームからすると張本と松島のどちらが1番手なのかオーダーが読みにくいだろう。オーダーの幅が広がったことに加え、メンバー構成も24歳の戸上が最年長と非常に若いため、ひとたび流れに乗れば一気に駆け抜ける気配がある。確かな力と若さで、1969年ミュンヘン大会以来の金メダルをつかみ取ることを大いに期待したい。
 日本はステージ1Aのグループ2に入り、フランス、ドイツ、中華台北とステージ2のシードをかけて争う。1試合たりとも気が抜けない強豪チームばかりだが、まずは初戦のドイツ戦に勝って弾みを付けたい。

王楚欽は中国を12連覇へ導けるか
中国浮沈の鍵を握る林詩棟
大黒柱としての活躍に期待がかかる張本
張本とツインエースとしての起用が予想される松島


フランスは、前回準優勝時のメンバーが健在
韓国は、持ち前の爆発力を発揮できるか

 前回準優勝で、中国に次いで世界チームランキング2位のフランスも金メダル争いに確実に絡んでくる。超攻撃卓球のF.ルブラン、A.ルブランのルブラン兄弟にキャリア十分のゴズィーという前回準優勝メンバーは健在で、そこに若手有望株のF.コトンとポレを加えてきた。バリエーションに富んだオーダーでフランス革命を起こし、史上初の金メダル獲得なるか。
 前回銅メダルの韓国は、張禹珍、安宰賢、呉晙誠を軸にロンドンに臨む。地元開催となった前回釜山大会では準決勝で中国をラストまで追い詰め、場内を大いに沸かせた。今大会も、韓国伝統の大舞台での爆発力を発揮してトーナメントを駆け上がりたい。
 同じく前回銅メダルの中華台北は、ステージ1Aで日本と同じグループ2に入った。スーパーエースの林昀儒は健在だが、前回大活躍の高承睿が故障で出られないのは痛い。林昀儒の2点は計算できるため、主軸としての起用が予想され、林昀儒二世と称される左腕・郭冠宏の活躍が上位進出の鍵を握るだろう。
 前回は中華台北に準々決勝で敗れ、3大会連続のメダルを逃したドイツは、ダン・チウフランチスカオフチャロフ、デュダら実績十分のタレントをそろえて雪辱を狙う。
 ドイツ同様、前回は2回戦で中華台北に敗れたスウェーデンも優勝を占う上で外せないチームだ。前回釜山大会後に行われたパリオリンピックの男子団体で銀メダルを獲得した結果が示す通り、エースのモーレゴードを軸に、ケルベリK.カールソンらをそろえた布陣は、優勝戦線に間違いなく食い込んでくる。
 開催国枠でステージ1Aに入ったイングランドは、これまでエースとして活躍してきたピッチフォードを欠く中、世界卓球2025ドーハ男子シングルスベスト16のジャービス、ベテランのドリンコールらを中心に世界卓球を戦う。地の利を生かして勝ち上がり、地元を盛り上げてほしい。

フランスのエースとしての期待がかかるF.ルブラン
実績、経験とも十分の張禹珍が韓国の柱
中華台北のスーパーエース・林昀儒
ダン・チウは得意の裏面打法で常勝ドイツの再建を目指す
スウェーデンの絶対エースへと成長を遂げたモーレゴード

前回8強のデンマーク、ポルトガルら強豪がステージ1Bからの勝ち上がりを狙う
 優勝争いはステージ1Aのチームが中心になるが、もちろんステージ1Bにも上位進出を狙う有力チームがひしめく。
 筆頭は、世界チームランキング8位で、本来ならステージ1Aに入る力のあるデンマーク。エースのリンド、ベテランのグロートの両左腕を軸に、前回のベスト8越えを狙っているはずだ。
 ブラジルも、世界卓球2025ドーハ男子シングルス準優勝のカルデラーノの2点が計算できるため、怖いチームだ。カルデラーノに次ぐ戦力としての起用が予想されるレオナルド・イイヅカの奮戦次第では一気に上位進出もある。
 そのほか、バックハンドの名手・ヨルジッチのいるスロベニア、フレイタスアポロニアモンテイロらベテランが今なお健在のポルトガル、試合巧者ぞろいのインドもステージ2に進み、トーナメントを駆け上がる力を秘めているチームだ。

デンマークの躍進を支えているグロート
カルデラーノ(ブラジル)はどこと対戦しても2点取りする力がある
団体戦に抜群の強さを見せるフレイタス(ポルトガル)

女子団体の見どころはこちら

卓レポXでは世界卓球2026ロンドンの速報を現地からお届けします。お楽しみに!

(まとめ=卓球レポート)

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