世界卓球2026ロンドンが、イギリスのカッパー・ボックス・アリーナとOVO・アリーナ・ウェンブリーで4月28日〜5月10日にかけて開催される。
4月28日〜5月3日にかけて行われた予選リーグのステージ1A、ステージ1Bが終了し、ステージ2の決勝トーナメントに進む32チームが決定。5月4日から決勝トーナメントがスタートした。
大会12日目の5月9日は、男子団体準決勝が行われ、日本が中華台北を3対0で破り、決勝進出を決めた。ここでは試合後の日本チームのコメントを紹介する。
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※写真は決勝進出を決めた日本男子チーム
岸川聖也日本男子NT監督
「智和が1番で勝ってチームに勢いをつけてくれた」
--準決勝、3対0で素晴らしい勝利でした!
ありがとうございます。1試合目の智和と林昀儒の試合がキーポイントだったかなと思います。そこでしっかり智和が勝てたのでチームに勢いをつけてくれましたし、1番の林昀儒を倒せば3対0、3対1で勝てるオーダーを向こうは組んできたので、そこでしっかりエース対決で勝てていいスタートが切れたのでよかったです。
今回、中華台北の試合は、林昀儒が出る場合は全部ああいうオーダーを組んでいて、確かに1番で林昀儒に取られて1対1で3番で郭冠宏に思い切られてくると、中華台北のオーダーも戦略的にはありなのかなと思います。でも、うちは林昀儒に2点取られないように、どういうオーダーであっても林昀儒を倒せばチームで勝てるんだという思いで準備してきたので、それをまず1番で智和がしっかり勝ってくれたので、3対0で勝てたのかなと思います。
--1ゲーム目は硬さもありながら、2ゲーム目がポイントになったと思いますが、戦術転換はどのようにしたのですか?
硬さというよりも林昀儒のプレーは本当に特徴的で、なかなか慣れるのが大変です。いつも智和は1ゲーム目を取ることが難しいので、そこは想定内で、2ゲーム目は絶対取らなければさすがに0対2から勝つのは難しいので、2ゲーム目がすごく大事になりました。そこでしっかりタイムアウトまで使って、2、3、4ゲーム目と全部競り合いでしたけど、まずは2ゲーム目、そして1対1になった3ゲーム目、その2ゲームをしっかり取りきれたのでかなり有利になったと思います。
--2ゲーム目の5-3はかなり早いタイミングでのタイムアウトでしたが、監督が取ったのですか?
いや、智和本人です。5-1リードで、相手にサービスを変えられて2点取られてというふうに、結局5-5ぐらいで追いつかれたと思うんですけど、結果的には良かったかなと思います。
--戸上選手は今日は2対0で回ってきましたが、監督から見てどうでしたか?
そうですね、本人も準々決勝みたいな試合はもうしたくなかったと思うので、今日はすごくいい試合をしてくれて、しっかり3対0でチームに勝利をもたらしてくれたので、非常に今日のプレー内容には僕自身も満足しています。
--戸上選手にどんな言葉をかけましたか?
僕からは特に何もなくて、「2対0だから自分の試合に集中しろよ」とか、「思い切っていけよ」とか言いすぎると逆に考えちゃうタイプの選手なので、戦術のことだけを言うようにしました。一応、メンタルコーチにも帯同してもらっているので、昨日、戸上もその先生と長い時間ミーティングをして、もう大丈夫だと思いますと先生が前向きな言葉を言ってくれて、今日は良い試合をしてくれたので良かったと思います。
--松島選手も素晴らしいプレーでした。
そうですね、オーダーが決まるまでは林昀儒と当たる準備をしていたと思うけど、オーダーが出てから右利きの選手と当たるということで、彼は自信があったと思うので、スタートから自信があるようなプレー内容でしたし、サービスもかなり効いていました。比較的楽な試合になったので、やはり1番を勝てたことが輝空のメンタルにもつながったと思います
--残り1試合がありますが、どちらも(中国もフランスも)強い相手だと思います。
明日、あと1試合あるので、しっかり休んで気持ちを切り替えて、チーム、スタッフ、コーチ、選手も全員であと1試合を頑張りたいと思います。
張本智和
「長く中国の時代だったようにこれからは日本の時代に、僕たちがしていくしかないと思う」
--おめでとうございます。今のお気持ちは?
ありがとうございました。世界卓球、アジア選手権、アジア競技大会、オリンピックを含め主要大会の決勝に行くのが初めてなので、今まで全部 準決勝で中国やドイツに負けてきて、ここは一つの悲願でもありました。本当に今回は1個上のレベルの目標ではなく、2個も3個も上の目標を目指せるチームなので、もちろん1個メダルを取ったことは嬉しかったし、今は銀以上を確定したことは嬉しいけど、本当に一歩ずつではなく、ここは一気にぶち抜く時だと思うので、ここは通過点かなと思います。
--1番で勢いをつけたと思いますが、林昀儒戦はどのような入り方をしましたか?
昨日の中華台北のオーダーを見て、1番で勝って、2・3・4で1点取って5番に回したいんだろうなって思いました。WTTマカオを含めなかったら林昀儒選手には3連勝くらいしています。
やはり1ゲーム目はもちろん、彼の得意の3球目、4球目攻撃についていけなかったですけど、どんどん慣れてきて彼の3球目攻撃が決まらなかった時に、1本でもラリーが増えれば僕の方に分があるので、そこを心がけて、もちろん最後は1点差、2点差なんですけど、そういったチャンスがあると思いました。
--ポイントとなった2ゲーム目、タイムアウトを挟んだ前後のことを教えてください。
そうですね。まずは1対1にしなきゃいけなくて、0対2だったらいくら分が良くてもキツイと思っていたので、あそこで追いつかれましたけど、タイムアウトを取るんだって気持ちを示したことが、まずは一番かなと思いました。タイムアウトを取って追いつかれるのと、取らないで追いつかれるのはちょっと後悔というか、覚悟が違うと思うので、もちろん取っても追いつかれる可能性はあると思っていましたけど、まず一回、ここで絶対1対1にするっていう気持ちで、それが後々の一本一本の重みになって、何かいい作戦というよりかは、このゲームを取り切るという姿勢を見せられたかなと思います。
--林昀儒選手がサービスを変えてきて、その後張本選手も変えましたか?
もちろん1ゲームの中でお互いに何回もサービスは変えますし、格下に対しては1種類のサービス1つのコースで勝てますが、このレベルになってくると何種類も出してめちゃくちゃにしないと勝てないと思います。最後3ゲーム目はフォア側からサービスを出したりだとか、世界ランキングトップ10同士の戦いになるとそれが求められます。そこは1ゲーム目はまだフォア前にだけ出してレシーブも1個だけだったのが、2ゲーム目からは修正ができたので、その辺りはドイツ戦ぐらいから徐々に強い相手に対しての戦術にシフトできているのかなと思います。
--3ゲーム目5-6で連続失点したときに、その次のプレーでフォアフリックをして強気な姿勢を貫いている印象でした。
そうですね。2ゲーム目、3ゲーム目も5-1から追いつかれて、このレベルになると序盤にちょっとリードしているだけ、逆にリードされている方が思い切るだけで、結局6-6、9-9になってくるので、そこは追いつかれたことは残念ですけど、本当にあり得ることなので、そこでやっぱり5-1から5-10まで行くのではなく、6-6、9-9、10-10までいくことが大事。今までだったら5本取られたら「やばいな」ってなるところを、ちゃんと無理していけるところは行くんだっていうところはできました。
--準々決勝のダン・チウ戦と同じで、ジュースになれば自分はいけるという自信があるということですか?
そうですね。もちろん、いいスコアで勝てればそれに越したことはないですけど、このレベルは本当にやりたいようになるわけではないので、最後9-9、10-10になった時には、絶対自分の方が緻密さはあると思います。逆に、1ゲーム目のラブオールとか2ゲーム目のラブオールでは相手の方が動き切っててくるタイプなので、そこで離さず、9-9までしっかりホールドする。でも、このレベルになってくると本当に1ゲーム目みたいに5点一気に取られる可能性もあるので、それだったらもう9-9に持ち込むしかないなというのは思います。
--日本の時代にするための大会にしたいとおっしゃっていましたが、明日は手強い相手だと思います。
もうあとはやり切るだけなので、昨日のドイツ戦からやっと世界卓球は始まっているので、あとは全チーム強いですし、中国の5人、フランスの5人全員強いですし、今の日本も本当に今回の金だけではなく、ここから3連覇、4連覇、5連覇できる年齢層だと思うので、長く中国の時代だったようにこれからは日本の時代に、僕たちがしていくしかないと思っています。
明日の決勝は、銀と金の差はいつも激しいですけど、いつも以上に銀と金の差が激しい明日になると思うので、絶対に金を取って、つかんで離さないようにしたいと思います。
--中国とフランス、両チームそれぞれのプランは頭の中にありますか?
どっちもやっぱりエースが強い、王楚欽とF.ルブラン。どちらに対しても今までの過去成績で僕は負け越しているので、やっぱりそこで4番は一つ勝負になると思いますし、あとは今まで同様、前半も当たり前に勝つ。それはもう林詩棟だろうがA.ルブランだろうがコトンだろうが、それは当たり前のことで、日本の強みは相手の2番よりもこっちの2番が強いことだと思います。松島が挑戦してくれるけど、あくまで僕は期待することはないと思います。それは監督がして本人が頑張ることで、僕はいつでも2点取る気持ちで、信頼はしてるけど試合中はそんなに信頼する必要はない。自分に集中して回ってくるんだっていう気持ちで、それを3人ができれば、今日みたいに3対0で勝つしかないと思います。
もちろん2対1、2対2になったら頑張りますけど、3対0で勝てるチームだし、勝たなきゃいけないと思うので、感動もいらなければ3対2の5番とかいらないので、本当にもういけるときに一気に行く、そういうオーダーだと思うので、もうやり切るしかないと思います。
松島輝空
「100%の実力を出せれば本当に勝てるチームだと思う」
--素晴らしい試合でした!銀メダル以上が確定した今のお気持ちは?
今日の試合は張本選手が1番でいい流れを作ってくれたので、あの接戦の中を勝つことができて、自分もその流れに乗って、まだまだ100%の実力が発揮できているわけではないですが、いつも以上のプレーができたので良かったです。
--今日の出来は何%くらいですか?
今日の状態は50%くらいだと思います。もっともっと明日に向けてギアを上げていきたいなと思います。今日の相手は昔対戦したことがあって、最近はやってなかったですがサービスは効くと思ったので、それが効いて良かったなと思います。
--今日の50%はどこが足りなかったのですか?
レシーブも完璧ではないですし、あと自分の状態もまだまだ完ぺきではないですし、ラリーもまだまだできると思いますし、そういう面で今日の出来はまだ半分かなと思います。
--メンタル面はドイツ戦で戻ってきたとおっしゃっていましたが、今の状態は?
メンタル面は本当によくなっていると思います。だんだんと自分の実力もイメージがついてきたので、明日に全てを賭ける思いはできていると思います。
--今の日本チームは松島選手から見てどんなチームですか?
まだまだ3人の実力が100%ではないと思いますし、決勝の舞台で100%を出せるかどうかも分かりませんし、ただ、100%の実力を出せれば本当に勝てるチームだと思うので、まずは100%を出せるように準備をしっかりとしていきたいなと思います。
--前回の釜山大会の結果を上回ったことに関してどう思っていますか?
釜山大会の時から出る以上は金メダルを目指していたので、自分的には金メダルを取れなかったら、どの結果でも同じだと思っているので、まずは金メダルを取れるように頑張っていきたいなと思います。
--次の相手はフランス対中国の勝者ですが、そこはいかがでしょうか?
どちらが来ても自分たちがやることは変わらないし、金メダルを目指している以上はどこが来ても勝つしかないと思うので、しっかりと3人で力を合わせて頑張っていきたいと思います。
--決勝が中国だった場合は釜山大会以来の対戦になると思います。
釜山大会の時はまだチームが中国に勝てる確率はないくらいの実力だったと思いますが、今は3人の実力が上がって勝てるチームだと思うので、まずは自分がしっかりと1点、2点を取れるように準備して頑張っていきたいと思います。
--この後の男子の準決勝 中国対フランスは見られますか?
自分はあまり試合を見ないので、時間があれば少し見て、自分が当たる対戦相手の対策をするという感じです。
戸上隼輔
「最後まで勝ちにこだわって戦いたい」
--今日は3番でしっかり決めましたね。
そうですね。やっぱり今大会2対0で回ってきた中で、なかなか自分で決めきることができなかったので、この中華台北戦で2対0で回ってきた時には、必ず3対0で勝ち切るという強い気持ちを持って挑むことができました。
--昨日から今日までの間、気持ちの面でどのような準備をしてきましたか?
技術的には問題はなかったので、精神的な部分で迷いだったり、不安があって、試合前に3番、プレッシャーがかかる中で自分のプレーができないっていう時がありました。昨日も1日空いたんですけど、一応、練習もトレーニングも入れたりして、自分の力を信じるためにいろんな方々に話を聞いてもらう機会をいただいて、客観的に見たアドバイスをいただきました。もちろん、それは技術的ではなく気持ちの面です。
--監督がメンタル的な話をしていたという話を教えてくれましたが、どれくらい話し合いがあったのですか?
1時間半くらいメンタル的な話をさせてもらって、自分のことを大会期間中に客観的に見る時間がなかったので、専門の方に、技術以外の面でサポートしてもらえるというのは改めてありがたいというのを感じましたし、今日、試合に入る前に不安というのはもちろんあったんですけど、一昨日のドイツ戦と比べるとないように自分でも感じました。
--前回釜山大会では非常にアンラッキーなことがあって、それのリベンジもしたいとかいろんな思いがあると思います。
そこが一番大きいですね。せっかく選出していただいたにも関わらずプレーできず終わってしまって、チームに貢献できず、そして見守ることしかできなかったというのは、自分も悔しかったですけど、みんなに申し訳ないという気持ちもあって、その中で2年前の釜山大会では松島選手が救ってくれた瞬間がたくさんあって、勇気をもらいましたし、この大会でも自分も負けないという気持ちを持って挑むきっかけにもなっているので、他の4選手に対しても離されないように準備してきました。
--今日と同じオーダーで明日も出るとなると、コトン選手か梁靖崑選手と当たる可能性が高いと思いますが、明日はどんなプレーをしたいと考えていますか?
いつもと変わらず準備したいなと思っています。特別変える必要はないかなと思っているんですけど、長期間この約2週間、誰もがやっぱり波っていうのはありますし、卓球の波だったり気持ちの波っていうのは誰にもあると思っているので、明日は安定した精神面だったりとか強気の卓球っていう自分の得意なプレースタイルを、1ゲーム目からどの相手にでも出せるように準備したいなと思っています。
--改めて明日の世界一に向けての意気込みをお願いします。
岸川監督やスタッフの皆さんを含め、選手みんながこの金メダルを取りにロンドンに来て、ようやく決勝進出まで来たんですけど、みんな変わらず明日に備えて準備すると思いますし、感謝の気持ちを持って最後まで勝ちにこだわって戦いたいと思います。
卓レポXでは世界卓球2026ロンドンの速報を現地からお届けします。お楽しみに!
(まとめ=卓球レポート)




