バタフライがラケット作りを始めてから、70年近くの歳月が流れた。製造を始めた頃は職人によるハンドメイド。その後、次々と最新式の機械を入れ効率化を図り、現在はラケット棟で約40人が従事し、年間60万本の生産量を誇る。 常に選手が満足するラケットを研究し、開発していくスタッフの「革新性」。カーボン、アリレート カーボン、ZLファイバー、ZLカーボン、スーパーZLカーボンなどの特殊素材、そしてインナーファイバーに代表される設計思想は、バタフライの「革新」的な挑戦だった。卓球市場を見ても、バタフライの新製品が指標になり、流行を作ってきた事実がある。
 最新式の工作マシンの横で、ラケット作りのエキスパートたちが寄り添うように手を動かしている。木材という天然の素材を機械が削り出し、磨きながらも、人間の手が優しく完成品に導いていく。職人たちの求める完璧と丁寧なラケットへの接し方は、バタフライ・ブランドが長年に渡って変えない「不変」の所作だ。
 バタフライが守り続けているもの、それは嘘をつかない、正直な製品作りであり、ユーザーを裏切らない姿勢だ。そして、徹底した品質管理によって不良品ゼロを目指す「不変の職人魂」。各工程で常にエキスパートたちによる仕上がりのチェックがあり、それらの関所をいくつもくぐり抜けたものだけが市場に送られていく。最新鋭のマシンを使いながらもオートメーション化できない理由がそこにある。最後は人間の眼によって確認され、初めてバタフライ製品として出荷されるのだから。


ストーリートップへ