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鬼頭明 × 橋津文彦 指導者対談④ 
フィジカル再評価の時代が来ている

「ちょっと、それ貸して‼️」のスピンオフ企画で一部の熱狂的な支持(⁉️)を獲得した鬼頭明(愛知工業大学総監督)と橋津文彦(野田学園高校監督)。
 最終回は、これからの卓球のトレンド予想とそれぞれの目標を聞きました。
※この記事は2019年11月に取材した内容をまとめたものです

「時代は回る」
高まるフィジカルの重要性

鬼頭 プレーで何が重視されるかっていうのは、時代によって結構変わってきてるけど、今また1周してきたかなっていう印象はありますね。よく「時代は回る」って言うじゃないですか? 10年くらい前からチキータができないとダメだということで、みんながチキータを覚えて、みんなができるようになったら、チキータをさせないようなロングサービスや、チキータをカウンターする技術が発展してきた。それで、チキータが下火になってきて、今またストップが重視されてるじゃないですか? 世界チャンピオンの馬龍(中国)だって全くチキータを使いませんよね。
 一昔前は両ハンドで打てないとダメだということで、日本もそれに追随してきましたが、今は「やっぱりフォアハンドが強くないとダメだ。フットワークがないとダメだ」と言われ始めているわけですよね。
 ですから、またそこから「やっぱり両ハンドで打てないと」「スピードがないと」という時代がやってくるかもしれないよね。

橋津 プラスチックボールになってから卓球が簡単になってきて、技術的にできないことがなくなってきた。その分、フィジカル重視になってきている部分はありますよね。
 技術だけで差をつけるのが難しくなってきていて、すごいパンチ力が強いとか、誰よりも足が速いとか、そういうフィジカルの強さがないと勝つのが難しい。
 昔だったら、ワルドナー(スウェーデン)にしかできない技術があって、それで世界の頂点に立てた。フィーリングとかテクニックが大事な競技だったんだよね。でも、今はフィーリングがすごくいい選手に、フィーリングはなくてもフィジカルが強い選手が勝ててしまう。技術で差がつきにくくなった分、フィジカルの強化が求められるようになってきていると思いますね。フィジカルは先天的な要素も大きいけど、今まで以上にウエートを置いて取り組むべきじゃないかな。

鬼頭 今、フィジカルが強くて、ラリーが強くてっていう選手が勝ちやすくなってきていますね。世界卓球で許昕(中国)に勝ったゴズィー(フランス)もそうだし、アルナ(ナイジェリア)やカルデラーノ(ブラジル)などもそうですね。テクニックよりもパワーがあって、台から下がってもすごいボールが打てる。そういう方向性で強さを追求するというのも、ありかもしれない。



卓レポ 最後に、今後の目標をお聞かせください。

鬼頭 近い目標で言えば、インカレ連覇ですね。昨年優勝できたのがまぐれだと言われないように。
 長期的な目標としては、先ほど話したようなプロコーチを増やせるような発信をして、新しい時代を作っていきたいと思います。

橋津 自分ではそれほど意識していないんですが、野田学園のインターハイの学校対抗優勝がまだないんですね。僕よりも教え子たちがそれを強く望んでいるので、それは大きな目標としてあります。
 岸川から始まって、(吉村)真晴、(吉村)和弘、戸上がいるけど、やはり、これからもチャンピオンを育てていきたいという思いはありますね。高校卒業で私の手は離れますが、彼らが日本代表になって世界でメダルを取るところを見たいですね。
 あとは、明が言ったように、大好きな卓球が盛り上がってほしいので、卓球の価値を高めつつ盛り上げていきたいですね。

(文/写真=卓球レポート編集部)

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