研究開発
プレーヤーの願望には、
革新で応える







シミュレーションと
測定技術の進化
コンピューターによるシミュレーション技術を活用することで、 ボールとラバーの衝突を仮想環境で再現可能となり、 実際のサンプル作成にかかる負担が大幅に減少しました。 「高性能のカギは低いツブ」 という結論に早期に到達できたのも、 この技術によるものです。 加えて、 測定技術も進歩。 測定条件がより実戦に近づき、 測定作業の効率が上昇することで、 開発期間全体の短縮が実現しました。

頼りにするのは
選手の声
シミュレーションと機械評価で仕様候補を絞り込んだ後、バタフライが誇る多数の世界トップの契約選手による試打を実施し、実使用時の性能を検証しました。初期段階で高く評価した選手もいれば、新しい打球感に違和感を覚え、「性能が低い」と評価した選手もいました。これらの意見を踏まえて調整を重ね、最終的にはやや硬めのスポンジ硬度44を採用。トップ選手の知見を生かした緻密な仕様設計により、ラバーの高い性能を実現しています。



数値と
感覚値の融合
従来は単一条件で用具性能を評価していました。しかし現在は多様な打球条件を想定した評価が可能になったため、評価性能が選手の体感に近づいてきています。契約選手へのヒアリングでは、「カウンタードライブ時にボールが落ちにくい」という点が重視されていることが判明。『ザイア03』はこれらの要望を踏まえて設計されており、カウンター時のグリップ性能が強化されました。
たとえ数値上は高性能であっても、打球感が従来と大きく異なると選手からの高評価を得られないことがあります。そのため、スポンジ硬度の微調整などにより打球感の最適化を図る一方で、大幅な仕様変更は行わず、選手が感覚に慣れることでラバー性能が発揮され、のちに高評価へとつながるケースもあります。性能評価手法の信頼性が向上した結果、ときには選手の感覚よりも数値データを重視することで、結果的に「プレーヤーのため」の性能を実現できるのです。



たとえ数値上は高性能であっても、打球感が従来と大きく異なると選手からの高評価を得られないことがあります。そのため、スポンジ硬度の微調整などにより打球感の最適化を図る一方で、大幅な仕様変更は行わず、選手が感覚に慣れることでラバー性能が発揮され、のちに高評価へとつながるケースもあります。性能評価手法の信頼性が向上した結果、ときには選手の感覚よりも数値データを重視することで、結果的に「プレーヤーのため」の性能を実現できるのです。
プレーヤーの「願望」に応える
そして新たな「願望」を生み出す
ラバー作りのプロであり、卓球を愛するバタフライを駆り立てるのは、「今までにないものを」「世界の先端を」そして「プレーヤーを勝利へと導くより高性能なラバーを」という純粋な情熱です。
それは、ハイテンション技術を世界で初めて搭載したときも、スポンジに着目するという革新的な視座を得たときも、そして『ザイア03』を形にする日々でも、変わることなく持ち続けてきたものです。

ラバーの進化がプレーヤーの技術向上を促し、競技の進化へとつながる。プレーヤーはさらなる飛躍を求め、用具に対する新たな願望を抱く。そして私たちは、その願望に応えるために、再びラバーを進化させる。プレーヤーとバタフライの長年にわたる「真剣勝負」が、卓球をよりダイナミックで、クリエイティブで、そして魅力的なスポーツに発展させてきました。『ザイア03』がもたらす競技の進化を期待とともに見守りながら、私たちは新たなラバーづくりを続けます。卓球の未来に欠かせない、プレーヤーの新たな「願望」を生み出すために。

