歴史

アメリカ最古の卓球セット

日本での卓球の流行のきっかけとなったといわれている"ピンポンセット"。バタフライ卓球道場には、1902年にアメリカで製造された卓球セットがほぼ完全な形で保管されている。
この卓球セットは、1983年4月26日に行われた"バタフライ卓球道場開館式典"の際に、米国卓球協会副会長であったケネディ夫妻より贈呈されたもの。米国では最古の卓球セットとされている。現在のセットには残っていないが、当初はラケットとボール、ネットサポートに加えてアミが付属していた(写真参照)。これは、卓球セットが製造された当時のアメリカの服装(イブニングドレス)では、直接ボールを拾うことが困難であったからである。
この卓球セットの存在により、米国では20世紀の前半から卓球がさかんに行われていたことをうかがい知ることができる。

展示セット内容

バンジョーラケット

木ラケット全体が色紙で装飾されたバンジョーラケット。2本のラケットが同梱されている。重量はおよそ70gと軽く、手軽に楽しむのに最適な物になっている。

サポート・ネット

セットに付属しているサポートとネット。取り付け台と支柱は、ともに木製となっている。長い折りたたみ式の板が付属していて、そこに支柱を固定できるようにもなっている。

ボール

セットとともに保存されているボール。箱の大きさから、当初は2つのボールが付属していたと思われる。現存のボールはひび割れてしまっていて、使用は不可能となっている。

ケース

セットを収納する丈夫な紙製のケース。蓋には"Table Tennis"の文字がみられる。
米国では1902年の時点で"Ping Pong"ではなく"Table Tennis"の名が使用されていた。