ラバー紹介

名称:オーソドックス
種別:一枚ラバー

卓球レポートが創刊当時から存在し、今なお一部の選手に使用されている超長寿ラバー。それが、一枚ラバーの"オーソドックス"シリーズである。
1959年の4月に国際卓球連盟から発表された卓球用具の制限によって、多くの選手がシートとスポンジと組み合わせたソフトラバーを使用するようになった。同時に、当時の卓球レポートに掲載されていた広告からも"オーソドックス"は除かれることが多くなった。
しかし、シートのみの一枚ラバーの打球感とコントロール性を求める好む選手の声は根強く、"オーソドックス"シリーズは販売開始から半世紀以上経った現在も、商品のラインナップの一翼を担っている。
写真は、1957年の卓球レポートに掲載された"オーソドックス"の一覧表。当時は、同じ"オーソドックス"でも、様々なツブの大きさや並び方のものがあった。

展示品の紹介

展示品その1

一枚ラバー"オーソドックス"が発売された当初にあたる1950年代のパッケージ。当時のラバーの中では抜群の性能を誇っていた"オーソドックス"は、国内のみならず海外の選手にも使用されていた。

展示品その2

1960年代にパッケージが改められた"オーソドックス"。当時はその品質でA級とB級にランク分けされていた。現存のものはゴムが劣化して表面のツブが溶け出し、パッケージに吸着してしまっている部分がある。

展示品その3

1971年以降に採用されたパッケージ。コントロール性に優れた "オーソドックス"に弾性力を加え、新たに"オーソドックスDX"としてラインナップに加えられた。この"オーソドックスDX"は、現在でも製造・販売されている。